ちょみさんの保管庫

保管庫は保管庫。SSとかくっだらない評論とかのね。

素人僕による小説論みたいなの

「小説論みたいなの」です。

今回は私の小説(SS)の書き方についての記事です。

最近、文章を書いてみるのが面白く感じている次第で、学校のSS大会に出品してみたのです。
その時の書いていた感想も含めて、小説に関して色々語っていきます。

今回の作品は人物目線で話を書いていたので、感情、考えていることに気をつけて書いていました。
人間×人外の異類友情譚だったので、人間目線と人外目線では言葉遣いに細心の注意を払わなければならないのです。
例えば、人間は日数や日付を詳しく認識するが、人外は人間世界に溶け込んで生活しない限りはそれをあまり認識しない。というのが僕のスタンスであるために、過去を振り返るとき、人間は「1週間」、人外は「数日間」と言わせました。あとは、できるだけカタカナ語を使わなかったりとか。
三者視点(ナレーション視点)ではそこまでこだわる必要はないのですが、僕はこの第3者視点苦手なんですよね…
そこには多分僕がロールプレイが得意ってのもあるのかと思います。
自分の中に作り出した人格を小説の中で動かす…みたいな感じでしょうか。
例としてその文化祭に出したSSの人外キャラを使って喜怒哀楽をやってみましょうか。
小説内では、体長15cm、顔は可愛いが、声は低めでおっとりした性格、服装は大正時代っぽく、かなり長生きらしい。駅に縛りつけられた妖精(敷地から出られない)で、見える人があまりいない。という設定で進めたのでそれに準拠します。

「貴方、私が見えるの?嬉しいわ。久しぶりに人間とお話できるのね。」
「もう、そんなこと言ってはダメよ?親しき仲にも礼儀有り。よ。」
「悲しむことなんてないわ。出会いがあれば、必ず別れがあるもの…。」
「まぁ…!綺麗な花ね。貰っても良いの?うふふ…ありがとう。」

こんな風にシチュエーションが確定してしまえばすっと台詞が出てくるのです。文面ではノータイムかどうかはわからないですけどね。
では次に地の文を加えてみましょう。シチュエーションは、見える人(彼)が列車から降りてくる場面です。

駅に近い踏切が鳴り始めた。いつもならば彼はこの位の列車で帰ってくるのだけれど…。あ、居たわ。今日は友人とは居ないみたいね。
「お帰りなさい。今日は一人なのね。」
彼は列車が行ったのを見送り、他に降りた乗客が居なくなってから私に返事をした。
「ただいま。友達は用事があるらしくて一緒に帰れなかったよ。」
彼の通う学校はここから山を越えた先にあるらしく、この駅から通う人間は数人しか居ないらしい。
「前から気になっていなのだけど、貴方はその学校に行って後悔していないの?一緒に通う友人が少ないのに…」
「いいや。僕の夢のために行ってるから何も問題はないよ。」
「そう…。私は大丈夫だけど、ひとりぼっちはつらいわよ?」
「大丈夫。学校にはここ以外の友達がたくさんいるから。」
一人ぼっちの人間はどの人間も悲しそうだったから不安だったけど、彼はそうでもなかったようね。

こんな感じですかね。地の文に自分の主観を入れるときはそのキャラならどう言い換えるかみたいな事を考えています。
僕の場合は基本キャラ視点で物語を動かしていく方がやり易いので、ナレーション視点進めている方には参考にならなかったとは思いますが、なんとなくででもこいつはこうやって書いているんだなと思っていただければ幸いです。